面接で過去の失敗を問われた時の対応~初級編~

面接にて仕事での失敗事例を問われることがあります。
これの対応のポイントは、初級、中級、上級と3つあります。
そのうち、今回は初級について述べます。

初級ポイントは、失敗事例を問われたのであるから、
きちんと失敗事例について話すことです。
ただし、過度に自己批判的になりすぎずに、です。

ここでよくある失敗は、
バカ正直に失敗事例を話したら、
わざわざ自分の未熟な点を伝えてしまうことになって
マイナス評価につながるのではないか、と
防御的に考えてしまって、
失敗とは言えないような無難そうな話
(ちょっと上手く行かなかった程度の話し等)を
することでお茶を濁すことです。

質問をした面接官の立場からすると、
「私が聞いた質問に答えていない」との印象を受けます。
そして、それによって得る評価は、

「本音を見せない、信頼出来ない候補者だ」

ということや、

「質問の論点を捉えることが出来ないので、
コミュニケーション力が足りない人なのかな」

というものです。

または、仮に正直に話していると思ってもらっても、

「失敗経験が無いということは、たいして
鍛えられていないかな」

と未熟な候補者だという評価になってしまいかねません。

ですから、失敗事例を問われたら、
きちんと問われたことについて(失敗事例について)
答えることが必要です。

もちろん、謙遜しすぎたりすると、
場合によっては「この人、大丈夫かな」と思われる
こともありますので、注意する必要はあります。

過度な謙遜には注意しながらも、
失敗事例を問われたのであれば、
自分の失敗事例について答えましょう。

聞かれた質問に答えないことは、
上述のような不本意な評価を受けることに繋がります。

また、耳障りな言い方となるかも知れませんが、
面接官からの質問と、その後の議論から逃げること
になります。
これは面接放棄とも言えますし、
少なくとも面接官に対して誠実な対応だと言えません。
十分に注意しましょう。

以上が、失敗事例を問われたときの初級ポイントです。
中級ポイントは、次回以降にお話しします。

(2017年10月3日 山本恵亮)
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<参考コラム>
面接で過去の失敗を問われた時の対応(中級編)

面接で過去の失敗を問われた時の対応(上級編)

選考対策用のテキスト:働きがいある仕事を見つける「八つの原則」➁(選考対策編)

自分の「適職は何か」考えたい人へ:自習用キャリアデザイン・ツール一覧