人を心配することは、
一見、その人への思いやりからくる
親切な行為のように思えます。
しかし、そうでしょうか?
<心配する人の心理>
自分が他人を心配している状況を想像してみましょう。
家族や仕事仲間など近い関係にある人への
心配を取り上げてみると…
「うちの子は自分の力で生きていけるだろうか?」
「彼は就職先で上手くやっていけるだろうか?」
「彼女は事業を立ち上げられるだろうか?」
仮に自分がこれらの発言をしているとき、
心配している相手のことをどう思っているでしょうか?
きっと、その人の弱さ、欠けていること、
あるいが出来そうにないこと、など
悪いことばかりに思いを巡らせていると思います。
つまり、その人を信頼していないのです。
広げて言えば、人の心配ばかりしている人は、
他人を信頼しない性格とも言えるでしょう。
その人には無理であると決めつけているから、
悪い結果を想像して「心配」しているのです。
その心理状態だと、良いことは何も想像していないもの。
そして、心配通りの悪い結果になると、
「ほら、やっぱり…」と内心、悦に入りがちです。
<人を信頼する人は心配しない>
その人のことを信頼していれば、
「あの人なら大丈夫」とどっしり構えて、
吉報を待つだけのはず。
その胸の内は、その人の強み、長所、魅力、
など明るい部分を想像しているものです。
だから、その人に至らない点があろうとも、
「あの人なら仮に欠点で苦労したとしても、
最終的には大丈夫だろう」と、それ以上、
悪いことばかりを考えたりはしません。
やはり人間関係を育むならば、
自分を心配してくれる人よりも、
信頼してくれる人、信じてくれる人が良い、
と思います。
(2020年11月2日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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