叱られ上手が、育て上手になっていく。

前回、新人が叱られる期間は短い、
そして、そこから出来る限り吸収しよう
と書きましたが、
今回は叱られることから得られる
副産物について述べます。

叱られることを避けたり、
叱られたことの受け入れ拒否を
したりせずに、
真摯に向き合っていると
得られることがあります。

それは、自分が先輩になったとき、
叱り上手になりやすいということです。

自分が真摯に向き合っていたからこそ、
どのタイミングで叱れば本人が一番
吸収できるのか、皮膚感覚で分かります。

また、叱られてもめげない人、
素直に聞いて修得する人、
そういった人達を選別出来ます。

逆に、叱られないように防衛的になる人、
素直に聞いたように振る舞ってはいるが
受け入れない人、
なども見抜けるようになります。

そうすると、その人の個性に合わせて、
どんな叱り方をすれば、
効果があるのか、考えをめぐらすことが
出来るようになると思います。

こうやって、叱られ上手が、
叱り上手になっていくのだと思います。
人を育てるのが上手い人になる為の基礎が、
既に新人のときから形成されつつあるの
でしょうね。

2017年4月17日 山本恵亮

新人が叱られる期間は短い