新人が叱られる期間は短い。

4月から新しい仕事に就いた人は、
慣れない業務に四苦八苦ですね。

上司や先輩から叱られることも
多いでしょう。

でも、通常は叱られるのは嫌なもの
と思う人が殆どだと思いますが、
この時期に叱られることは、
今でしか得られない価値があります。

そもそも、新人が叱られるのは、
初めてやる仕事のやり方を知らず、
間違えたり、遅かったりするからです。

上司や先輩も、優しく説明すればすむ
のであれば、その様にするでしょうが、
間違えたり、遅いと仕事にならない
クリティカルなことや、
それを修得しないと一人前になれない
ということについては、
ワザワザ叱ります。

まぁ、使い古された言い方でいえば、
修行の期間です。

しかし、叱られるのが嫌で、
防衛的になってしまって、
ごまかしたり、小ウソをついたりして
叱られるのをかわそうとしていたら、
修得すべきことが幾つか抜け落ちる
ということになってしまいます。
穴が出来てしまうのです。

しかも、シビアな現実は、
新人にとって叱られる期間は
以外に短いのです。

高度な技能が必要な職人さんの世界では、
修行10年とか言いますが、
サラリーマンの世界では、せいぜい1、2年です。

そして、その期間を過ぎると…
誰も叱ってくれなくなります。

新人期間で、仕事の基礎を覚えたら、
その先は自力で成長していきます。 

だからこそ、叱ってもらえる内に
叱られたことを身につけて、
土台を築いておきましょう。

それをしないと、
その後、いくら頑張っても、
その上に立派な建物は立ちません。

大きな建物や綺麗な建築物が立つのか、
掘っ立て小屋しか立たないのかは、
新人期間に土台が築けたかどうかです。

失敗した時に叱られて、
それをスポンジのように吸収した人は、
その先の成長が大きいものです。

最後に、シビアな現実を1つ紹介すると、
そうやって成長していった人と、
ディフェンシブになって叱られるのを
避けたり、受け入れなかった人とでは、
30代半ば頃から年収や立場(職位)に
差が出始めます。

40歳を過ぎると年収差にして
500万円とか、
時には1000万円以上の
差が出てきてしまいますよ。

これもまた、ビジネスパーソンの
シビアな実情です。

叱られる期間は短い。今しかない。
そう思って、出来る限り吸収していきましょう。

2017年4月11日 山本恵亮