自分の欠点を自覚して、対策をすること。

少し前にエレベーターの中でコーヒーを
うっかり落として床を汚しました。
コーヒーがベシャッと水たまりに。。。

<他人からの親切に感動>

慌ててティッシュで拭きはじめたのですが、
すぐに足りなくなって困りそうになったら、
ある女性がさっとポケットティッシュを
差し出して下さいました。
何も言わずに笑顔で。

有難かったです。
「あ、日本っていいな」と思いました。
助け合いの文化は日本社会の良い側面ですね。

エレベーターと言う密室で、
コーヒーをこぼされたら匂いが充満して
臭かったはず。
「何やってんだよ」という気持ちが自然な感情でしょう。

なのに黙って助けてくれる人がいるなんて
素晴らしいなぁと思います。

<人には親切。ただし、仲間内だけ…>

ただし、このような助け合いとか、
共同体精神は確かに日本の良さではありますが、
しかし、負の側面もあると思います。

共同体文化ではその仲間どうしには親切なのですが、
その共同体の外部の人々に対しては無関心なものです。

例えば、日本人は国内の日本人どうしには親切ですが、
海外で縁もゆかりもない地の人々が不幸にあっていても
あまり気に留めないものです。

今だと、ミャンマーで市民が軍や警官に発砲されて、
死者が沢山出ていますが、酷いこととは思いつつも、
それを非難して行動を起こすような動きは、
日本社会には出てきませんよね。

他、国内でも共同体の外にいると内心思っている
人々に対しては結構冷たいもの。
例えば、沖縄で女性が米軍兵士にレイプされたという
悲惨な事件があっても、それほど大きな社会問題にはなりませんでした。

でも、例えば、神奈川の厚木で同じような事件が起こると
もっと国民全体を巻き込んだ大問題になるでしょう。
これは沖縄の人々を共同体の外部の人々だと
潜在的に認識しているからかも知れません。

<欠点を自覚して、対策する>

我々日本で育った人間は、
仲間内では親切にすることが誰よりも出来る
長所を持っています。

ただし、仲間でない人々に対しては
無関心になる傾向があることを自覚する必要があります。

私が言いたいのは良い悪いではありません。
自分達はそういう傾向があるのだと、
客観的に認識すべきであるということと、
それに対して自ら気を付けることです。

欠点を認識していれば、それに対する対策が出来ます。
欠点の認識と対策をセットで実行できる人の集団こそが
成熟した市民社会だと思います。
何か大仰になりましたが、
日々の仕事や生活において心にとめておきたいと思います。

(2021年3月8日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
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