面接で過去の失敗を問われた時の対応~中級編~

前回の初級編で失敗事例を問われた時は、
きちんと失敗事例を話しましょう
(ただし自己批判的になり過ぎずに)
と述べました。

問われた失敗事例を答えたら、
次に聞かれることは
「どうして失敗したか」という
その失敗の理由です。

まず、失敗からの学びは、
その原因を把握しているからこそ
出来るものです。
失敗をしたら、
その原因を究明するということは
プロとしては当然必要なことですね。
失敗事例を答えても、
失敗理由を言えなければ、そこで脱落です。

さて、今回の主題は、失敗理由として
何を話すか、です。

よくあるイマイチな回答は、
例えば、
営業マンが取引先を他社に取られた時の
失敗の理由を…
「顧客との関係が構築出来ていなかったからです」
といった答えを言うことです。

これは何がイマイチでしょうか?

失敗理由を問われたのですが、
上記の回答だと、厳密に言えば
問われたことに答えられていません。

顧客を他社に取られた理由は、
関係構築が出来ていなかったからではなく、
その結果(または、それもあって)、
顧客の不満を把握していなかったからです。

原因を具体的に把握出来ていれば、
次の質問で、

「では、その失敗を繰り返さない為に、
あなたは何を心がけていますか?」

と問われても、

「それ以来、顧客と○ヵ月ごとに面談し、
我々の対応がそのクライアントの期待に
十分に答えることが出来ているか?
と聞くようにしています」

などと具体的な答えを話せます。

失敗事例を問われたら、
その理由を具体的に話せるように、
事前に振り返っておきましょう。

その原因を確認し、
自分が考えている理由が曖昧ではないか、
対策として具体的な行動が出来るものか
(どんな対策をしてきたのか)
考えを整理しておきましょう。

(2017年10月10日 山本恵亮)
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<参考コラム>
面接で過去の失敗を問われた時の対応(上級編)

面接で過去の失敗を問われた時の対応(初級編)

<お役立ちツール>

選考対策用のテキスト:働きがいある仕事を見つける「八つの原則」➁(選考対策編)

自分の「適職は何か」考えたい人へ:自習用キャリアデザイン・ツール一覧