私が以前に勤めていた会社の社長が、
「迷ったらやる」とよく言っていました。
当時は行動力が大切というメッセージとして
受け止めていましたが、
最近は決断することがある場合には、
その方が後悔は少ないと分かってきました。
<やらなかったことへの後悔>
イタリアの作家であるジョバンニ・ポッカッチョも
「やった後で後悔するほうが、
やらないことで後悔するよりもずっとましだ。」
との言葉を残しています。
やるか、やらないか、迷っているときは、
四六時中そのことばかりを考えて、
時間ばかりが経過していきます。
そして、そうしているうちに、
例えばライバルが先にそれをやってしまい、
焦って悩む、そして時を失する…。
残るのは後悔だけです。
この後悔は、結構大きなものです。
「あー、あのときやっておけば良かった…」と。
この後悔は、その後、長くながく尾を引きます。
一方で、悩んでいた時は、「それをやって
上手くやれなかったらどうしよう?」と
心にブレーキがかかっていたことでしょう。
だから、決断ができないのです。
<やったことへ後悔>
しかし、やってみて上手くできなかった場合、
そんなに悩むでしょうか?
悩むよりも、「どうやってこれを解決しようか」
と次を考えているでしょう。
自分の人生を振り返って、
「あの時、あんなことをしなければ良かった」
と後悔していることはどれだけありますか?
重い後悔ってあまりないのでないでしょうか?
ま、私は、いっぱい後悔はあるんですけどね。
あんなこと言わなければよかった、
あのときもっと配慮をすればよかった、
などなど、他人が聞けばくだらない後悔がたくさん。。。
ただ、人生において重大な後悔ではありません。
ま、あのときは恥ずかしかったけど、もうええか。
書きながら思い出しましたが、割り切れます。
<やるか、やらないか、迷ったら>
やるという決断か、
やらないという決断か、
どっちの決断をしても後悔はセットでついてくるでしょう。
悩む問題の種類にもよりますが、
決断をするときには、
私の場合は自分の気持ちにおいて
「機が熟しているのかどうか」を重視します。
機が熟していると思えば、準備はほどほどにして、
即座に動いて、その結果を確認してみます。
上手くいくときもあれば、
そうでないときもあります。
案外、想定外の副産物もあったりするので
やってみることはお勧めではあります。
いづれにしても、やらないことは後悔が残りますが、
やってみた結果を確認して失敗だったときの後悔は、
後悔と言うよりもむしろ反省です。
前には進めます。
これからも、やらなかったことによる後悔は避けたいと思います。
(2020年5月18日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士
プロフィール
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